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美白剤と美白化粧品皆さんは美白という言葉を聞き慣れているでしょうが、美白化粧品は薬事法では有効成分が配合された医薬部外品(化粧品としての機能をもちながら、一定の効果・効能を表現できるもの)であり、効能表現としては「メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ」と定義されています。
美白という言葉はまったく含まれていません。 実情に合わせていえば、「皮膚のメラニン色素の増加した部位に使用し、安全にこれらの色素の減少を誘導できる外用剤」を美白化粧品とよんでいいでしょう。
医薬部外品ではない化粧品には薬事法的に美白効能訴求はできません。 しかし誤解のないようにして欲しいのは、美白化粧品はもって生まれた肌色に限りなく戻してあげるもので、決して肌色をより白くする漂白作用をもつものではありません。
さて、美白化粧品が本格的に世の中に出始めたのは1980年代です。 1990年代に入ってアルブチン)やコウジ酸の新美白剤の開発とともに一般に普及し、今日の美白ブームのきっかけとなりました。
美白化粧品の多くは、メラニンをいかにできにくくするか、また、できてしまったメラニンをいかに薄くするか、さらに、いかに早く皮膚外に押し出すか、という作用をもつ薬剤をうまく工夫して配合することで処方化されています。 代表的な有効美白剤としては、前記のアルブチンなどのほか、ビタミンCおよび誘導体、エラグ酸、ルシノール、プラセンタエキスなどがあげられます。
また最近、AMCHAや4MSKといったより新たな有効美白剤が認可されました。 これらの有効成分のほかに甘草エキスやユキノシタエキスなどの植物エキスが添加剤として多用されています。

美白剤開発の進歩しみやそばかすは紫外線によって増加するほかに、高齢化に伴っても現れる肌の悩みのひとつです。 とくにしみは30代からでき始め、男女別にみると60歳くらいまでは女性の方が多く、70歳以上になると逆に男性の方が多くなります。
この原因は、女性ホルモンや紫外線防御に対する男女の日常的な意識と手入れの差によるものと考えられます。 このように、さまざまな原因で増加するメラニンの生成を防ぐ美白剤の開発は、今までメラノサイト中での酵素チロシナーゼの働きを抑え、メラニン生成を抑えることが中心でした。
しかし最近では、メラノサイトのまわりにある細胞が紫外線による炎症で発生する情報伝達物質やホルモン様物質がメラニン増加の原因であるという新しいメカニズムの解明や、さらに一歩進んで、メラノサイト中で酵素チロシナーゼをつくる設計図そのものをできなくする遺伝子レベルの解明もなされ、それを解決する成分も発見されてきています。

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